LETTERS 〜日常にある、ココロあたたまるお話〜

あなたに感謝

投稿者:いそろく

「この陶器のグラスにいれると、泡がきめ細かくなってビールがおいしくなるんだよ」と、きれいなグラス2つを買ってきてくれた主人。「じゃあ久しぶりに飲もうか。ビール。」と冷蔵庫からアサヒスーパードライを取り出し、野菜スティックやお漬物などのつまみも揃え、テーブルについた。お互いのグラスにビールを注ぎあって乾杯する時、「治療よく頑張ったな。もう大丈夫。」と主人が一言。その日、私は5年間の乳がん治療を全て終えた日だった。
主人と結婚して5年。乳がんが発覚してから、プロポーズをしてくれて、つらい治療中も「笑うとナチュラルキラー細胞ってのが増えて癌をやっつけてくれるらしいよ」とお笑いのDVDを見せてくれたり、思えば辛く落ち込んでた時間より笑っていた時間の方が多かった。主人の支えは何より私の薬だった。ひとくち飲んで「泡が違う。おいしい!」と私が言うと、「その笑顔はナチュラルキラー細胞がでてるぞ。」と主人も笑顔になった。あなたの笑顔がそうしてるんだよ。と心の中でつぶやき、ぽろぽろあったかい涙がでてきた。ほんとにありがとう・・・。

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